F値やセンサーサイズによってボケが違う、という情報をよくネット上で読みました。
光がレンズを通る量
F値自体はボケなどには関係ないように思います。
光がレンズを通る量を数値化したものがF値のようです。
F値が小さいほど、光がレンズを通る量が多い、となっています。
「開放」という言葉をよく見ていたのですが、何のことかよくわかっていませんでした。
でも、F値が小さいほど、光がレンズを通る量が多い、というのであれば「開放」という言葉はシックリきます。
レンズ内にある羽の絞りを開放して、光がたくさん通れるようにしているので「開放」という言葉を使うのでしょう。
逆に「絞る」という言葉が使われていたら、F値が大きくなる、ということです。
以前はなぜかわからず理解するのに苦労していましたが、仕組みがわかると理解できますね。
明るいレンズだとシャッタースピードが稼げる
「明るいレンズ」とは、F値が小さいレンズということになります。
普通のズームレンズだと、F値が3.5~6.3とかになっていますが、「明るいズームレンズ」という言葉があると、F値がズームをしても変わらない「f4」とかもっと明るい「f2.8」とかがあります。
その分値段も高くなっています。
単焦点レンズだと、もっと明るいレンズがあり、1.8や1.4などがあります。
これらのレンズを使用すると、普通のズームレンズで撮影するよりも、光の量が多いためにシャッタースピードを速くすることができたりして、F値が3.5のズームレンズでは暗くなりがちな場面での撮影でも、撮影をすることが可能となったりします。
手ぶれしない目安は1/焦点距離
シャッタースピードは1/1000などと画面内で確認することができると思います。
手振れ補正がないカメラやレンズなどを使用している場合には、ブレない写真を撮るためにシャッタースピードを稼がないといけない場面に出会うこともしばしば。
特に室内撮影ではシャッタースピードが遅くなるために、気を付けることが必要です。
僕は以前、このこともF値のことも理解していなかったので、子供が生まれたときに病院の室内での撮影でブレた写真を量産してしまっていました。
被写体が動いていない場合、手振れしない写真を撮るには、シャッタースピードの設定を1/焦点距離とするといいようです。
実際僕もこのぐらいのシャッタースピードだとブレていない写真を撮れる確率が高いです。
ここでいう「焦点距離」とは、35㎜換算でのことなので、マイクロフォーサーズを使用している場合には、20mmの焦点距離レンズを使用している場合は、2倍の1/40ぐらいのシャッタースピードだと手振れしていない写真を撮影できる確率が多いです。この数字より遅いシャッタースピードだと手振れしている写真が出来上がるかもしれません。
最後に
F値が小さいからといって、背景ボケがある写真を撮ることはできません。「ボケ」は被写体と撮影者及び被写体から背景までの距離とF値などで出来上がるものなので、単純にF値の小さい単焦点レンズを購入したからといって背景ボケが必ず出るとは限りません。
とはいえ、F値が小さいと被写界深度が浅くなることは計算上わかっています。
うまく組み合わせることによって自分の意図した写真を撮れるようになれればと思います。
また、室内撮影機会が多い子供の撮影では、F値が小さいレンズを使用することによって、手振れを防ぎきれいな写真を残すことができます。
一度手に取ってみてはどうでしょうか。
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