ニコンのフルサイズミラーレスは2019年夏時点で2機種販売されています。どちらがいいのか悩むところですが、それぞれの特徴によって買う機種をきめることができるのではないかと思われます。
「単純にどちらが優れているのか?」や「高いほうがいいんじゃない?」と考えている方も多いと思いすが、実際はどうなのでしょうか?
カメラ本体の重量と大きさは一緒です。大きな違いは「画素数」にあります。
ニコン Z7とZ6
簡単にZ7及びZ6のスペックを見てみましょう。
Z7 | Z6 | |
有効画素数 | 4575万画素 | 2450万画素 |
ボディ手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
レンズ手ブレ補正 | レンズシフト方式(VRレンズ使用時) | レンズシフト方式(VRレンズ使用時) |
記録画素数 | 撮像範囲[FX(36×24)]の場合: 8256×5504ピクセル(サイズL:45.4M) |
撮像範囲[FX(36×24)]の場合:6048×4024(L:24.3M) |
記録媒体 | XQDカード | XQDカード |
ファインダー | 0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット | 0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット |
シャッタースピード | 1/8000~30秒(1/3、1/2ステップに変更可能)、Bulb、Time、X200 | 1/8000~30秒(1/3、1/2ステップに変更可能)、Bulb、Time、X200 |
連続撮影速度 | 高速連続撮影(拡張):約9コマ/秒(14ビットRAW設定時:約8コマ/秒) | 高速連続撮影(拡張):約12コマ/秒(14ビットRAW設定時:約9コマ/秒) |
ISO感度 | ISO 64~25600 | ISO 100~51200 |
フォーカスポイント | 493点(静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時) | 273点(静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時) |
質量 | 約675g | 約675g |
ニコン フルサイズミラーレスカメラ Z7とZ6の違いは?
一番大きな違いは「画素数の違い」ではないでしょうか。
「大きなほうがいい」と考えがちですが、必ずしもそうとは限らないのがカメラの世界です。「小さい数字は劣る」と考える方が多いのは、スマホカメラの画素数を「大きくすればいい」と宣伝などで聞いたりしているからかと思われます。無駄に画素数を大きく打ち出したスマホの広告とかがありますからね。
Z7で考えると「4575万画素」ということは、センサーに4575万個の点があり、それぞれに十分な光が入らないといけないことになりますが、逆に言えば、シッカリとすべてに光が入っていればとても繊細な写真が出来上がるということです。
光を必要とする分、好感度ノイズ耐性が弱くなることにもなるので、ISO感度を見ていただけると、ISO25600までのカバーにとどまっています。
オートフォーカスに関しては、密度の高いセンサーのおかげか、Z7ではフォーカスポイントは493点。Z6は273点となっています。精度の高いオートフォーカスを考えている場合には、Z7が有利になってくるのではないかと考えられます。
連写性能は、Z6ではオートフォーカス追従時だと約12コマ/秒、Z7では約9コマ/秒となっています。オートフォーカス追従・自動露出での高速連続撮影はどちらのモデルも約5.5コマ/秒となっています。
オートフォーカスの制度と連続撮影の性能の使う頻度によっても、購入するモデルが変わってきそうです。
動画撮影も考えているのであれば、4kに関してはどちらも同等。
パソコンの負担も考えて!
カメラの性能を考えてのカメラ購入もいいのですが、撮影をした後にパソコンで現像作業をしたり、保存をしたりする方がほとんどではないのでしょうか。
画素数の大きな写真を多く取り扱うことを考えると、パソコンの性能も大事になってきます。
保存に関しても、容量の大きな外付けHDDや外付けSSDが必須になってきます。Lightroomなどのソフトを使用しての作業でも、パソコンの仕様によっては動きが鈍くなることがあるので、注意が必要となってきます。
運動会や学芸会などの学校行事、幼稚園行事での撮影を考えた場合、それなりの枚数を撮影することになると思うので、それ相応のパソコンを使用することをおススメします。
最後に
ご自身の使用目的によって購入する機種が「Z7」か「Z6」かで別れると思われます。連続撮影や高感度を考えるのであれば、Z6がいいのではないかと思われます。
動き回る子供をカメラで追いかけながらを考えると、Z7のオートフォーカス機能も魅力的になってきますね。
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