春の運動会もある学校や幼稚園も多いと思います。
運動会が行われる前に、カメラの新規購入や買い替えを考えている親御さんは多いのではないでしょうか。
予算に上限がなければ色々と組み合わせられますが、普通は予算がありますよね。
今回は勝手に「10万円」を上限として組み合わせを考えてみようと思います。
金額に含まれるものとしては、カメラ本体とレンズとしています。
また、「運動会」を目標としての構成なので、望遠側は最低200mmと設定します。(35mm換算で)
重量も大事だと思うので、比べてみようと思いました。重量はSDカードとバッテリー込の重さを書いています。使用するときのことを考えて比べてみようと思います。
一眼レフで運動会のカメラ構成を考える
レンズキットにて運動会のカメラ構成を考えてみようと思います。
EOS 8000DにEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMとEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMが付属するレンズキットです。
望遠ズームレンズでは近い被写体には少し厳しいですが、競技をしているお子さんを狙うのであれば、250mmのレンズは撮影位置によってはお子さんのアップも狙えるのではないかと思います。
AIサーボAF IIにより、動体予測にも優れているようで、競技をしているお子さんを撮影するのには頼もしい性能かと思います。
重量はEOS 8000D+EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMで約770g、EOS 8000D+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMで約940g。
EOS 8000Dなので、ボディ内のAIサーボAF IIは同じです。
レンズが高倍率ズームレンズとなっています。上記よりも短い焦点距離ですが、広角側は18mmとなっているので、被写体が近いときでも撮影が可能となります。
その代り、望遠端は135mmとなっているため、距離によってはアップで写せないこともあります。
重量はEOS 8000D+EF-S18-135 IS STMで約1045g。
レンズ構成はキヤノン EOS 8000D ダブルズームキットと同じです。
重量はEOS Kiss X8i+EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMで約760g、EOS Kiss X8i+EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMで約930g。
EOS 8000DとEOS Kiss X8iでは性能面ではあまり違いはないように思います。
EOS 8000Dのほうには、サブ液晶があり、サブ電子ダイアルがあり、ファインダーや液晶画面に水準器表示が可能となっています。
サブ液晶やサブ電子ダイアルは中級機と同じような外観となります。サブ電子ダイアルは、設定変更などのときにダイアルを回転させて設定項目を変更したり数値を変更したりできます。ボタンを押す手間を省き、スムーズに設定変更などを行える利点があります。どちらの機種もバリアングル液晶を採用、タッチパネル・タッチシャッターも採用。
水準器表示は役立つと思います。
自分自身では平行に撮影したと思っても、出来上がった写真を見てみると少し傾いているときがあったりします。
水準器表示により、お子さんをまっすぐ綺麗に仕上げられるかと思います。
上記2機種とも「BG-E18」を使用して、バッテリー2個での撮影が可能となります。
バッテリーは両機種とも「LP-E17」を使用。
バッテリーグリップと予備バッテリー、SDカードを購入するとお店によっては10万円を少し超えることになるかもしれません。
K-S2にsmc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WRのレンズキットです。
「WR」は簡易防滴の意味で、ある程度の防滴性能はあるとのことです。公式ホームページも濡れているカメラが掲載されています。
重量はK-S2+smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WRで約1083g。
K-S2にsmc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR REとsmc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6ED WRが付属するレンズキットです。
どちらも防滴仕様のレンズとなっています。
重量はK-S2+smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR REで約836g、K-S2+smc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6ED WRで約950g。
小型でバリアングル液晶を採用しています。タッチパネルの採用はしていません。
本体は今回の一眼レフの選択肢の中では一番小さいです。
バッテリーは「D-LI109」を使用。
D5500にAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIとAF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRが付属するレンズキットです。
望遠ズームレンズは300mmまでカバーできるので、上記2社と比べると、一番ズームができるレンズが付属しています。
重量はD5500+AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIで約665g、D5500+AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRで約1000g。
D5500にAF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRのレンズキットです。
重量はD5500+AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRで約960g。
EOS 8000Dと同じくバリアングル液晶を採用していて、タッチパネルとタッチシャッターも搭載。
ファインダー使用での撮影枚数はフラッシュを使用しない場合だと3000枚と公式ホームページ上では発表されています。
カメラボディの小型・軽量化も図られていつつも操作しやすいボタン位置、オートフォーカスの速さなどが魅力的な機種です。
バッテリーは両機種とも「EN-EL14a」を使用。
ミラーレス一眼で運動会のカメラ構成を考える
こちらもレンズキットでの構成を考えてみようと思います。
EOS M3にEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMが付属するレンズキットです。
重量はEOS M3+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMで約496g、EOS M3+EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMで約626g。
液晶画面が上方向に180度、下方向に45度動かせるチルト液晶を採用しています。
ファインダーは別途EVF-DC1を購入することができます。
バッテリーは「LP-E17」を使用。
EOS M10にEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMが付属するレンズキットです。
EOS M3の一段下のモデルという位置づけでしょうか。
同じところが多いですが、少し小さく軽量化されていて、ジャケット着せ替えなどが出来て楽しめるモデルになっています。
エントリーモデルという位置づけで、色々な撮影モードが搭載されているので比較的扱いやすいモデルのようにも思います。
重量はEOS M10+EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMで約431g、EOS M10+EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMで約561g。
ファインダーはないので、天気がいい外での撮影では画面が見づらくなってしまうことがあるかと思います。
バッテリーは「LP-E12」を使用。
Nikon1 J5に1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMと1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6が付属するレンズキットです。
タッチパネル・タッチシャッターを採用していて、素早いオートフォーカスを実現しているようです。
自撮りにも対応していて、チルト液晶を180度上方向に回転させることによって、モニターを見ながらの自撮りが可能となっています。
AF追従性能向上により、1秒間に約20コマの撮影が可能なようです。
ファインダーは採用されていません。
重量はNikon1 J5+1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMで約350g、Nikon1 J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6で約445g。
バッテリーは「EN-EL24」を使用。
LUMIX DMC-G7にLUMIX G X VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.が付属するレンズキットです。
4Kフォトモードや動画撮影、水準器表示、タッチシャッター、空間認識AFによるAF性能の向上が主な特徴でしょうか。
レンズは10倍ズームの高倍率ズームレンズ。幅広い焦点距離をカバーしていて、色々なシチュエーションに対応できそうです。
サイレントシャッターも可能。
重量はLUMIX DMC-G7+LUMIX G X VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.で約675g。
バッテリーは「DMW-BLC12」を使用。
OM-D E-M10 Mark IIにED 14-42mm F3.5-5.6 EZとED 40-150mm F4.0-5.6 Rが付属するレンズキットです。
5軸手振れ補正が大きな特徴でしょうか。
音が出ない「静音撮影モード」も搭載。水準器表示可能。
「タッチAFシャッター」により、液晶画面内でピントを合わせたいところにタッチしてシャッターを切ってくれるため、シャッターを切るまでタイムラグが少なくなります。
重量はOM-D E-M10 Mark II+ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで約483g、OM-D E-M10 Mark II+ED 40-150mm F4.0-5.6 Rで約580g。
バッテリーは「BLS-50」を使用。
α6000にE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSとE 55-210mm F4.5-6.3 OSSが付属するレンズキットです。
ミラーレスの中ではオートフォーカスが速いことをウリとしていて、画面全体がフォーカスポイントとなっているので、使いやすいかと思います。
新しいα6300の登場により少し値段が下がってきています。
ファインダー搭載。チルト液晶を採用。タッチパネル・タッチシャッターは採用していません。水準器表示もなし。
重量はα6000+E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSで約460g、α6000+E 55-210mm F4.5-6.3 OSSで約711g。
バッテリーは「NP-FW50」を使用。
最後に
こうしてみると、選択肢は多々ありますが、それぞれ違いも見えてきます。
携帯性を重視するならNikon 1 J5が理想となってくると思います。
レンズ込の重量を比較すると、一眼レフに比べてミラーレスは軽くコンパクトになっていますね。
必要な機能や使いやすさを考えると、OM-D E-M10 Mark II EZダブルズームキットやLUMIX DMC-G7H 高倍率ズームレンズキットが魅力的になってきます。
AF速度の問題や、持った時の感触、バッテリーの持ち時間の差、本体の色、望遠ズームレンズの焦点距離の違いなど、手にとって使ってみないとわからない部分もあるので、量販店などで実際に試し撮りをしてみるのもいいと思います。
液晶画面を使用してのタッチシャッターを多用する場合には、画面の見え方も気になるところだと思います。この部分も好みが分かれるところでしょうか。
バッテリーに関しては、ファインダーを使用しての撮影ではD5500が優位かと思われますが、液晶画面を使用しての撮影ではミラーレスのほうが数値上は優位に思えます。
運動会の使用では、予備バッテリーは必ず必要となってくるので、カメラと一緒に購入することをお勧めします。
キヤノン EOS 8000D ダブルズームキットやキヤノン EOS 8000D EF-S18-135 IS STM レンズキット、キヤノン EOS Kiss X8i ダブルズームキットは、バッテリーグリップと予備バッテリーを購入して、バッテリーの交換を気にせずに1日使用することも可能です。
それ以外の機種にはバッテリーグリップが純正では販売されていません。
ミラーレスでもオートフォーカスは進歩しています。
「一眼レフじゃなきゃダメ」などとは今では言えないように思います。
普段から持ち歩くことも考えると、重さの許容範囲に収めておくのもいいと思います。
お子さんの運動会のタイミングでご自身に合った機種を選べるといいですね。
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