機材更新をするうえで、いろいろと調べていくと被写界深度の違いに興味を持ちました。
センサーサイズの差は、フルサイズとマイクロフォーサーズでは2倍の差。
被写界深度はどうなっているんだろう?と考えたわけです。
マイクロフォーサーズでの被写界深度と同じぐらいの被写界深度のF値は、フルサイズではどのぐらいになるのかを調べてみました。
2倍の差
フルサイズとマイクロフォーサーズのセンサーサイズは2倍の差。
カメラのセンサーから被写体までの距離を5mとする場合。
フルサイズで焦点距離28mm、F値2.8の場合、被写界深度は9.2m。
マイクロフォーサーズで焦点距離28mm、F値1.4の場合、被写界深度は9.2m。
ということは、シャッタースピードは無視して、同じ28mmの焦点距離になるように写真を撮った場合、どちらも被写界深度は9.2m。同じ写真を撮影することができる、ということかと思います。
フルサイズで焦点距離28mm、F値1.4の場合、被写界深度は3.3m。
焦点が合う距離が約3分の1に減る、ということは、ボケに違いが出る、ということですね。
パンフォーカスにするには
どちらのセンサーサイズでも、すべてに焦点距離をあてるようにパンフォーカスの写真を撮ろうとすると、フルサイズのカメラではマイクロフォーサーズのカメラで写真を撮るよりも、絞らないといけない、ということのようです。(F値を大きくしないといけない)
こうなると、シャッタースピードを遅くしないといけなくなるので、時には三脚が必要になってくるのですね。
上記の設定で考えると、フルサイズではF値を5.6にする必要があるのに対し、マイクロフォーサーズではF値を2.8にすればパンフォーカスになるようです。
フルサイズの利点もあれば、マイクロフォーサーズの利点もあり、買うことを考えるといろいろと悩みますね。
でも、こういうのを理解すると、以前よりは意図した写真を撮ることが少しは可能になってくるのではないでしょうか。
レンズを購入する上でも考えやすくなると思います。
風景撮りでは、できるだけすべてに焦点を当てたい場合は絞る、ボカしたいときには開放、と悩まなくても設定ができるようにどんどんなっていきたいと思います。
気を付けなければいけないのは、F値を大きくすると(絞ると)シャッタースピードが遅くなるので、手振れを考えて時には三脚の使用も考えないといけませんね。
最後に
風景を撮るときに、隣で大きなカメラを持っている人が三脚を使用して撮っていたのにはちゃんとワケがあったんだと理解できました。
フルサイズカメラで風景撮りをしようと思うと、F値を大きく(絞る)しないといけませんが、なぜかよくわかっていませんでしたが、上記のような理由だったんですね。
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