春から夏にかけて、お子さんと外で一緒に遊びながら写真を撮る機会が増えるかと思います。
単焦点レンズを購入したりして、背景ボケの写真を撮ろうと考えている方もいるかと思います。お子さんの遊んでいる様子が背景ボケを作ることで引き立って来たりしますしね。
でも、単焦点レンズにしたために難点も出てくることがあります。それは「白とび」。
昨年は単焦点レンズ購入して意気揚々と写真撮影をしていたのですが、白とび写真を量産してしまい、対処法に苦慮していました。
さて、どうすればいいのでしょうか?
露出を変更して撮影しても白とびする
どのカメラにも「露出補正」をするダイヤルだったりボタンだったりがあるはずです。
各社仕様が違うので、ご自身のカメラで確認してください。
LUMIX DMC-GX7MK2やソニー α7IIではカメラ右側に前後ダイヤルがあるので、それらを露出補正に割り当てられたりします。
ニコン D5500では露出補正ボタンを使用しての変更ができます。
数日前に、子供と少し遠出をして公園で写真を撮っていました。
使用したレンズはパナソニック LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.。
サンプルとして写真をアップしようかと撮影をしてみたのですが、ちょっと微妙な写真ばかりでした。一応意図して白とびさせようとおもったのですが・・・
一応アップしておきます。F値1.7、シャッタースピード1/4000。
空が白くなっているのと、建物の色が露出オーバーとなっています。
ブランコを支える支柱の色も実際の色よりも白くなっています。
露出オーバーであれば、露出補正を行えばいいのですが、天気のいい日だと露出補正を行っても白とびしてしまう写真が出来上がります。
↓は-3の露出補正を行いました。
これでもまだ白とびしている部分がありますね。
カメラの画面はほぼ真っ黒になってしまっていますが、出来上がった写真は露出オーバーの写真。
こうなってくると、残念ながら撮影時、露出補正だけの変更では白とびを防ぐことができません。
どちらの写真でも、撮影時にはF値とシャッタースピードの数値が赤く点滅していました。
ということは、カメラが「これでは撮影できません」と言っているということです。シャッターを切ることはできますが、出来上がる写真は白とびしている写真です。
NDフィルターを使用する
NDフィルターを使用すると、レンズに入ってくる光を減らしてくれます。
そのため白とび写真を回避することが可能となります。
レンズに入ってくる光の量を減らすことができる、ということはシャッタースピードを遅らせることができる、ということになります。
室内撮影では、シャッタースピードを稼ごうと単焦点レンズを使用したりしてF値の小さいものが好まれますが、晴れた日の外撮影では逆にレンズに光が入りすぎて白とびしてしまいます。
カメラの露出補正でも対応できないとなると、NDフィルターを使用してレンズに入ってくる光の量を減らして撮影すれば、小さいF値でも白とびしない写真を作ることができます。
NDフィルターがないときはどうする?
NDフィルターがあればいいのですが、ない場合はどうすればいいのでしょう?
露出補正をマイナスにしつつ、F値を大きくすると白とび写真を防ぐことが可能となります。
↓F値2.2。露出-3。
色がしっかりしています。
空も柱も白とびせず、目に優しい感じになっているのではないでしょうか。
またシャッタースピード優先モードで、シャッタースピードを1/4000に設定すると、カメラ側が自動的にF値を導き出してくれます。
どちらの設定でも、F値を大きくすることで、被写界深度は深くなりボケの量は少しですが減ります。
とは言え、白とびしてしまう写真よりはいいのではないかと思います。
最後に
NDフィルターはレンズのフィルター径を確認してから購入してください。
フィルターの濃さは最初は「ND8」がいいかなぁ、と思います。
シャッタースピードが1/4000、F1.7で撮影したい場合でも、ND8のフィルターを使用することによってシャッタースピードを1/500まで落とすことが可能となります。
この場合、F値は変わりません。そのため被写界深度も変わらず、背景ボケを活かした撮影が可能となります。
単焦点レンズで背景ボケを活かした撮影を行いたい場合には、NDフィルターの使用をおススメします。
天気のいい日でも、白とびせずに、かわいくお子さんを撮影できるはず。
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